ステロイド外用薬とは?
アトピー性皮膚炎の治療薬で一番有名な薬です。
アトピー性皮膚炎の皮膚はまさしく名前の通り
皮膚に炎症が起きている状態です。
例えるならば「燃えやすい紙」のような性質の皮膚で
それが様々な刺激によって燃えだすと、
消火のために「水」や「消火剤」が必要になります。
それが「ステロイド剤」の役目になります。
ただし、ステロイド剤はアトピー性皮膚炎の
根本治療ではありません!
あくまで皮膚の炎症を抑えるための薬です。
(ステロイド剤によって皮膚の炎症が収まる)=(アトピー性皮膚炎の改善)ではありません。
ステロイド外用薬の種類と強さ
効き目の強さによってランク付けされ炎症の度合いや
使用する部位により使いわけられます。
ランク Ⅰ群(最強)
薬剤名 デルモベート ジフラール ダイアコート
Ⅱ群(かなり強い)
フルメタ リンデロンDP ネリゾナ ビスダーム マイザー
アンテベート トプシム テクスメテン
Ⅲ群(強い)
メサデルム エクラー ボアラ ザルックス ベトネベート
アドコルチン リンデロン アドコルチン プロパデルム フルコート
Ⅳ群(やや弱い)
リドメックス レダコート ケナコルトA アルメタ ロコルテン
キンダベート ロコイド デカターム
Ⅴ群(弱い)
プレドニロゾン
ステロイド外用薬の剤形
ステロイド外用薬には軟膏のほかに、クリーム、テープ、ローションなど様々な種類があります。
季節や部位によって使い分けるといいでしょう。
たとえば、冬は皮膚が乾燥しやすいので軟膏を使い
夏は汗ばむのでクリームにするなどです。
ローションは主に毛髪のある部分に使われますが
皮膚にも使用できます。
軟膏のベタベタ感が気になる人はクリームやローションに
してみるのも良いでしょう
ただ、同じランクのお薬でも剤型によっては強い弱いがでてきます。
専門医と相談して自分の皮膚状況に適した薬を使用してください。